『ビジネス翻訳』は奥が深い
ある翻訳会社の独り言:
私はマーケティング、その中でも宣伝・広告ビジネスの現場で長くキャリアを構築してきました。翻訳とは無縁に見えるかもしれませんが、ビジネス英語を翻訳するようになった今、その経験が非常に役に立っています。ここでは私が日頃ビジネス関連の翻訳をするにあたり気をつけていることを書いてみたいと思います。
【様々なビジネス翻訳ニーズ】
ビジネス翻訳の分野にも実に様々な需要があります。「プレゼン資料」や「ビジネスレター」、「スピーチ原稿」、「業務報告書」などが最も多く、次いで個人の「実績報告書」や「経歴書・履歴書」などの翻訳があります。いずれの場合も、企業がグローバル化したことによって生じた需要です。
【ビジネスの現場で学んだこと】
私は英語が公用語の外資系企業で日頃からこれら全てを英語で書いてきました。そして様々な局面で使用されるビジネス英語表現を、後に翻訳に生かすために長年に渡り収集・研究してきました。ただ単に英語が堪能だけではビジネスで通用する英語にはなりません。より説得力を持たせるためにはどう書けばよいのか、簡潔でしかもインパクトを与えるためにはどう書いたらよいのか、どう省略したらよいか、どういう単語が適切か、どういうフォーマットを使用したらよいかなど、日本のビジネスと欧米のビジネスのスタイルを比較させながら自分なりのデータベースを作ってきました。それが今、ビジネス翻訳をするにあたり非常に役に立っています。
【実は難しいビジネス翻訳】
ある時、ビジネス翻訳のチェッカーを引き受けたことがありました。その翻訳は正しく文の構造をつかみ、正しく語彙の意味をつかんでいるのですが、ビジネス英語らしいきびきびしたトーンが全く感じられず全面的に翻訳を直さざるを得ませんでした。一見易しいと誤解されがちなビジネス英語ですが、それぞれの用途に応じて独特のスタイルがあります。それを習得しなければ使えるビジネス翻訳はできません。特に、昨年『P&Gウェイ』を翻訳した時にはそれを痛感しました。ビジネスの現場を知らないと翻訳できない表現が頻出しており、易しそうで難しいビジネス英語翻訳の奥の深さを痛感させられました。
私は長い間ビジネスの世界で『斬れる英語』を磨いてきました。どのようなニーズにも瞬時に的確に対応し、目的に適った早い安い翻訳をお届けいたします。そしてそれが、ビジネス英語のできる翻訳家に直接依頼することの大きなメリットです。可能な限り24時間365日の対応を心がけており、基本的には医学、歯学、歯学、心理学、教育学の論文やアブストラクトの翻訳を得意としている当翻訳事務所ですが、ビジネスパーソンのグローバルなご活躍も翻訳を通じてサポートさせて頂きたいと思っています。