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「ロジカルイングリッシュ」(有元美津世著、ダイヤモンド社)の書評を続けたいと思います。先ほど「読みやすい」と書きましたが、従来の辞書型の参考書とどのような点で違うのか、優れているのか紹介します。
まず、「ロジカルイングリッシュ12のルール」を紹介しています。
ここでは、なぜ「日本人英語が伝わりにくい」のかを解説してあります。最も印象に残ったのは「論理の飛躍を避ける」でした。日本語では問題ない文でも英語では論理の飛躍が見られる場合が多いとのことです。原因と結果がしっかりつながる文章をかかなければならないです。「主張の後には理由や根拠を示す」ことの重要性にも解説されています。なかなか日本人には難しいです。日本人の意見は主張はありますが、それを裏付ける根拠に乏しいことが多いです。また「butの乱用を避ける」もなるほどと思いました。
次に、「ロジカルイングリッシュの基本例文50」を紹介しています。
例文は易しく一見入門的ですが、そのエッセンスは「ロジカルイングリッシュ」を書く際のポイントを押さえてあります。ナルホド、ナルホド、と納得しながら読み進められます。わずか50の例文ですが、非常に重要な例文です。
最後に、「ロジカルイングリッシュの応用例文250」を紹介しています。
いくつかの要点にまとめられて250の例文が紹介されていますが、最も重要なのはやはり最初に紹介されている「主張と根拠を正しくつなげる」だと思います。それだけでも50の例文が用意されています。
問題があるとすれば、ロジカルイングリッシュの入門は既に終えた英語学習者にはやや物足りないかもしれない、ということです。事実、私には物足りなかったです。しかし「ロジカルイングリッシュの入門を復習」したい人には最適かもしれません。